《注:HEAD本社ニュースの翻訳》
アナ・フェニンガー(オーストリア)は目の覚めるような滑りで2014年オリンピックのスーパーGを制覇。ゴール前のミスのためにほとんど勝利を失いかけたが、辛うじて立て直し金メダルをつかんだ。マリア・ホッフル・リーシュは、先に滑ったフェニンガーのタイムを目標に勝負を挑んだが、コースの終盤でミスを犯してスピードを失った。惜しいレースだったが彼女にとっては納得の2位だった。「私にはもうひとつメダルがあるから」とホッフル-リーシュは嬉しそうに語った。ニキ・ホスプは3位となった。
多くのレーサーがスタート直後の氷結斜面の高速ターンに苦しんだ。さらにゴール前のジャンプも飛び出す方向が難しく、転倒やコースアウトする選手が続出した。カイサ・キリングは、スタートから素晴らしい滑りで快走。このままゴールすれば間違いなくトップに踊り出るだろうと思われたが、最終ジャンプの餌食になって途中棄権に終わった。
オーストリアチームのコーチからは、これらの難所に関するアドバイスが無線を通じて伝えられたが、フェニンガーもこれにとても助けられたという。
ホッフル・リーシュは、自分の滑りがそれほど速いとは実感していなかったので。ゴールに入ったとき2位という順位に驚いた。「(オリンピックと世界選手権を合わせると)これが私にとって10個目のメダルで、初めての銀メダル。もちろん、金メダルのほうがうれしいけれど、でもこんなに難しいコースでの銀ならば、誇りに思えるメダルだ」
スタートハウスでモニターを見ていたジュリア・マンキューソは、先に滑った選手たちが次々と失敗するのを見て、少し慎重になってしまったようだ。「あまりに失敗シーンばかりを見たのがよくなかった。だから自分が滑ったときにも、無意識のうちに守ってしまった」と彼女は語った。「他の選手がどう滑ったかを正しく判断し、自分の参考にしなかればならないが、それはなかなかむずかしいことだ。でも何とか完走することができてほっとしている。今シーズンとしては良いレースだったし、私にはスーパー・コンバインドのメダルがあるから、満足している」
Results
Olympic Champion: Anna Fenninger (AUT)
Silver medal: Maria Hoefl-Riesch (GER)
Bronze medal: Niki Hosp (AUT)
8. Julia Mancuso (USA)