
リッツ・ゲルグルはアルテンマルクト/ザウヒェンゼーのワールドカップダウンヒルで優勝。ソチオリンピックに向けて、調子を上げてきた。 2年前の世界選手権で優勝して以来、ゲルグルはつらく苦しい時期を過ごしてきた。不振が続きスタート順も次第に下がっていった。 [v]アナ・フェニンガー[/b]がマリア・ホッフル・リーシュをリードし、レースが決まりかけていたとき、ゲルグルは28番スタートからベストタイムをマークして表彰台の真ん中に立った。
カイサ・クリンはHEADワールドカップ・レベルズの一番手として5番目にスタートし、限界まで攻めたが、ミスが重なり16位に終わった。 ジュリア・マンキューソがそれに続いた。開幕からしばらくはなかなか調子が上がらなかったが、ここにきて光が見えてきた。 「トップから1秒差ならば悪くない。ふたたび勝てる自信が湧いてきた」と彼女はレース後に語った。
コースが暗くなり始めた頃、マリア・ホッフル・リーシュは第1シード最初の選手としてコースをアタックした。 長身のドイツ人選手は、すべての中間計時をベストタイムで通過。ゴール前の難しいジャンプを含む最終区間もうまく滑って、トップに立った。これまでここでは1度も表彰台に立ったことのないホッフル・リーシュだが、「アルテンマルクトを好きになれそう!」と喜びを語った。
トレーニングランでトップタイムを記録したアナ・フェニンガーは、このコースを速く滑るポイントをつかんでいた。気温の上昇で雪は少しやわらかくなっていたが、彼女にとってはまったく問題はなかった。 中間計時のたびにゴールの観衆は湧き、彼女のリードは大きくなっていった。 最終区間のスピードは速くはなかったが、フィニッシュラインを横切ると、彼女のタイムはホッフル・リーシュを100分の7秒上回っていた。
フェニンガーがトップに立ったことで、ゴールは大騒ぎとなったがその興奮が冷めやらぬなかマリアンヌ・カウフマン-アプデルハルデンがスタート。スイスのHEADワールドカップ・レベルは思い切った勝負をかけ7位に滑り込んだ。
リッツ・ゲルグルは第3中間計時でトップに立ち、その後も完璧な滑りを完成させた。そしてベストタイムでフィニッシュラインを横切った。 ゲルグルは感極まって、ほとんど泣きそうだったという。
アナ・フェニンガーはマリア・ホッフル・リーシュのポイントを7点上回って、ワールドカップ総合の首位に立った。 いつか、すべてはうまく行く。 恐れることなく限界に挑戦し続ければ、HEADの快進撃はけっして止まらない。
Results:
1. Lizz Goergl (AUT) HEAD
2. Anna Fenninger (AUT) HEAD
3. Maria Hoefl-Riesch (GER) HEAD
8. Marianne Kaufman-Abderhalden (SUI) HEAD
13. Julia Mancuso (USA) HEAD
16. Kajsa Kling (SWE) HEAD