
マリア・ホッフル・リーシュは、スラロームの開幕戦で2位に入賞し、今季初のワールドカップポイントを獲得した。1本目、ホッフル・リーシュのスタート順は14番。ほとんど第2シードに近い不利な条件だったが、コース上部に吹き荒れる風に悩まされながらも3位タイの好タイムをマークした。そして2本目、順位をひとつ上げて2位に浮上。ミカエラ・シフリンとティナ・マゼの間に滑り込んだ。
昨年のこのレースの優勝者ホッフル・リーシュは、スタート順を決めるドローで14番を引き当てがっかりしたという。しかし、そんな不運も彼女の攻撃的な滑りを止めることはできず、2本目はほぼ理想的な滑りだった。コースの前半では強い風のためにスピードに乗りきれなかったが、急斜面に入ってから彼女と彼女のはくHEADスキーは一気に加速した。2本目をゴールした時点で、ホッフル・リーシュは2位に0秒6の差をつけてトップに立った。残る選手は3人。同じドイツチームの新鋭マリア・ヴァルナーは、守りに入った消極的な滑りで順位を落とし、さらにティナ・マゼもタイムが伸びず、ホッフル・リーシュに2位の座を明け渡すことになった。しかし、ミカエラ・シフリンだけはホッフル・リーシュの猛追を退け、1本目のリードをさらに広げた。
シフリンは今季初優勝をあげ、副賞のトナカイ! を連れて帰った。
期待されたウェンディ・ホルデナーは1本目で転倒してしまったが、スイスのチームメイト、デニーゼ・ファイラベントが45番スタートから10位と大健闘。さらにHEADチーム入りしたスウェーデンのアンナ・スベン・ラルソンが9位となって、トップ10のなかに3人のHEADレーサーが入った。ファイラベントは1本目45番スタートから6位に飛び込み、2本目もよいコースコンディションを生かした安定した滑りで初の10位入賞を果たした。
マリア・ホッフル・リーシュがレビで表彰台に上がるのは、これが7回目。通算9回も表彰台に上がっているレイクルイーズに次ぐ彼女にとっての得意コースということになる。彼女はこの日の2位入賞で、ワールドカップの総合順位でも4位に上昇した。セルデンでのコースアウトにより失望していたドイツ人は表彰台に上がれたことを喜び、レース後コメントした。「素晴らしい1日だったわ。トレーニングもいいフィーリングだった。」「何年も前に最初に勝利したのもここだしたくさんのいい結果が残せているから、ここは私にとっていつも本当に特別なところだわ。」
Results:
1. Mikaela Shiffrin (USA)
2. Maria Hoefl-Riesch (GER) HEAD
3. Tina Maze (SLO)
9. Anna Swenn-Larsson (SWE) HEAD
10. Denise Feierabend (SUI) HEAD