テッド・リゲティは、セルデンで行なわれたAudi FISワールドカップのジャイアント・スラローム開幕戦で優勝。彼にとっては3年連続のオープニングゲーム勝利である。2位アレクシー・パントュロー、3位はマルセル・ヒルシャーだった。
HEADワールドカップレベルズの一員であるテッド・リゲティは、1本目のリードを守りきり、セルデン3連勝。この日レッテンバッハ氷河に吹き荒れた猛烈な風さえも、彼の勢いを止めることはできず、テッドの活躍に導かれるように4人のHEADワールドカップレベルズが10位以内に入賞した。
アクセル・ルンド・スビンダルは、2本目セカンドベストの好タイムをマークし4位に入賞。さらに今季からHAEDチームに加わったシピリアン・リシャールが8位、マシュー・フェーブルも9位に食い込んだ。
リゲティは数日前まで調子が上がらず、セルデン入りしてから少しナーバスだったようだ。
それでもここセルデンは得意とするコースだけに、コース攻略に悩むこともなくレース当日はリラックスしてスタートを迎えることができた。そして彼は、積極的なアタックに出た。
1本目のリゲティはまだコースが荒れていない3番スタートから完璧な滑りを見せ、さらに日が翳り、コースが荒れた2本目は最後のスタートだったが、これも危なげなく滑りきった。
スビンダルは、自分のパフォーマンスが今後のシーズンに向けて良い方向に進んでいることを確認できて満足している。「上位3人は強いが、僕も彼らにそれほど離されているわけでもない。今日は彼らと戦えて楽しかったけど、いつか倒してやるよ」と語った。
この日が移籍第1戦だったシピリアン・リシャールは、HEADのスキーが彼の滑りにフィットしていたことに満足し、それを用意してくれたサービスクルーたちの仕事に感謝した。そして「とても良いスタートが切れたと思う」と語った。
マシュー・フェーブルは彼にとっての自己最高位を喜んだ。彼にとってはこれが2度目の10位以内入賞となる。
セルデンはワールドカップにカムバックしたボディ・ミラーを温かく迎えた。彼は2本目で19位に下がったが、1本目は13位に食い込み、多くのファンを安心させた。2本目のコース状況は彼にとって理想的ではなく、とくにコース終盤の緩斜面で強風にあおられるという不運もあったが、2012年2月18日以来となるレースは彼にとって満足できるものであった。
レース後、HEADワールドカップレベルズのレースマネージャー、ライナー・サルツゲーバーは笑顔を見せていた。「最高だ、本当に最高だ!」
ワールドカップの戦いが再びスタートし、そしてミスターGS、テッド・リゲティは今年もまた強かった!
Results
1. Ted Ligety (USA) HEAD
2. Alexis Pinturault (FRA)
3. Marcel Hirscher (AUT)
4(同着). Aksel Lund Svindal (NOR) HEAD
8. Cyprien Richard (FRA) HEAD
9. Mathieu Faivre (FRA) HEAD
16. Marcel Mathis (AUT) HEAD
19. Bode Miller (USA) HEAD
29. Gauthier de Tessieres (FRA) HEAD