すでにスーパーGの種目別優勝を決め、クリスタルグローブを手に入れているHEADワールドカップレベルのアクセル・ルンド・スビンダルは、天気の神様に意地悪されたと感じたに違いない。スビンダルはダウンヒルとスーパーGの最終戦で大量ポイントを稼ぎ、ワールドカップの総合優勝に望みをつないでいたが、不運にも2レースとも悪天候のためにキャンセルとなってしまった。この結果彼の総合優勝争いは事実上終結した。

今シーズン最後のスーパーGは霧と強風のために2度に渡って中断した後、最終的には中止となった。クラウス・クレルがクラッシュし、ヘリコプターで病院に搬送されるというアクシデントが発生。この間に天候はどんどん悪化した結果、FISはやむなくレースの中止を決定したのだ。ゴーティエ・デ・テジエは1番スタートで滑り、無事ゴール。レースが中止となるまで、誰も彼のタイムを抜くことはできなかった。世界選手権のスーパーG銅メダリストは残念ながら初優勝を逃がすこととなった。

スーパーGのクリスタルグローブはアクセル・ルンド・スビンダルの手に渡った。スビンダルは今季のスーパーG 5レース中4レースで優勝。優勝できなかったレースも2位に入るという成績だった。HEADワールドカップレベルによる完全制覇といってもよいだろう。今シーズンのスーパーGにおける“もっともひどい”成績は、世界選手権での銅メダルである。

同様に女子のスーパーGも中止となった。ジュリア・マンキューソは種目別ランキングで2位。彼女を筆頭にHEADをはくレーサーが上位5人中4人を占めた。

HEADは、ダウンヒルに続きスーパーGでも男女を通じて最多ポイントを獲得し、高速系ナンバーワンブランドに輝いた。


Super Gの最終成績
Men:
1. Aksel Lund Svindal (NOR) HEAD
2. Matteo Marsaglio (ITA)
3. Matthias Mayer (AUT) HEAD
7. Ted Ligety (USA) HEAD
8. Kjetil Jansrud (NOR) HEAD
10. Georg Streitberger (AUT) HEAD
12. Johan Clarey (FRA) HEAD
21. Gauthier de Tessieres (FRA) HEAD

Women:
1. Tina Maze (SLO)
2. Julia Mancuso (USA) HEAD
3. Anna Fenninger (AUT) HEAD
4. Lindsey Vonn (USA) HEAD
5. Maria Hoefl-Riesch (GER) HEAD
14. Lizz Goergl (AUT) HEAD