テッド・リゲティは、ワールドカップのジャイアント・スラローム連続表彰台記録を更新しガルミッシュでも3位に入賞した。HEADワールドカップレベルは、記録を続けるためにハードな戦いを強いられた。変則的な雪質のためにとくに1本目はいつになく苦戦した。アレクシー・パントュローがマルセル・ヒルシャーとリゲティをおさえて優勝した。
リゲティはレース後、1本目のコースコンディションが状況を難しくしていた、と語った。2011年の世界選手権のジャイアント・スラロームで優勝したガルミッシュのコースだが、リゲティは小さなミスを重ね、5位という彼らしくない順位で1本目を終えた。こういう雪質においては、自信を持ってフルスピードでアタックするのは難しい、と彼は語る。「もし、前夜のうちにコースセットを終えコースを整備しておいてくれたら、こんなに苦労しなかっただろう」 「数えきれないくらいの小さなミスを犯してしまった」。
「タフな雪質だった」 と彼は説明する。「雪面が崩れやすくて、スムーズなスキー操作ができなかった。できるだけ雪面に対してフラットに使わざるを得なかった。何度もバランスを乱し体重が後ろにかかった。幸運にもスキーをフォールラインに保つことができたが、こういう軟らかい雪は苦手だ。でもこういうこともスキーレースにはよくあることだ」
リゲティは、シーズンが終わるまで忙しい日程が続く。オリンピックへの準備として彼はクヴィットフェルのレース前にソチに飛び、3日間のトレーニングを現地で行なう予定だ。
ワールドカップのジャイアント・スラローム種目別に関して言えば、3位は何とか満足できる成績といえるだろう。素晴らしい滑りで1本目をリードしていたフェリックス・ノイロイターが勝ったほうが良かったかもしれない。なぜならそうすればヒルシャーとの得点差を20点ではなく10点詰められるだけですんだからだ。「今季のGSはとてもすばらしい。3位は望んでいた順位ではもちろんないが、それほど悪いわけでもない」 とリゲティは振り返った。
主な成績:
1. Alexis Pinturault (FRA)
2. Marcel Hirscher (AUT)
3. Ted Ligety (USA) HEAD
6. Aksel Lund Svindal (NOR) HEAD
9. Marcel Mathis (AUT) HEAD