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リゲティ、スーパー・コンバインドで金メダル獲得

リゲティ、スーパー・コンバインドで金メダル獲得

HEADワールドカップレベルのテッド・リゲティはシュラドミング世界選手権のスーパー・コンバインドで、生涯最高のダウンヒルと衝撃的なスラロームを完成させた。
リゲティは前半のダウンヒルでトップと0秒72差の6位。2位につけたアクセル・ルンド・スビンダル、7位のマティアス・マイヤーとともに後半のスラロームに臨んだ。
ダウンヒルを滑り終えた後、リゲティは 「イビッツァ(コスタリッチ)とベニ(ライヒ)の上に出たいと思っていたが、その通り良い位置につけることができた。彼らはスラロームで相当チャレンジングに滑るだろう」 リゲティがスラロームのスタートを切った時点でトップに立っていたのはコステリッチ。ライヒはポールをまたいでしまい、メダル争いから脱落していた。
「なんとしてもダウンヒルで良い位置につけていなければならないと思っていた。ダウンヒルを得意とする選手たちは少し慎重に滑るだろうと思っていた。だから今日は頭を使って滑った。そしてレースをコントロールした。ワールドカップで戦うようになってもう9年。(いろいろな経験をしたので)どうすればライバルたちにプレッシャーをかけられるかもわかっている」。

リゲティがコステリッチを抜いてトップにたってからも、まだ5人の選手が残っていた。そのひとりがディフェンディング・チャンピオンのアクセル・ルンド・スビンダルだった。勝負の行方はまだわからなかった。しかし、リゲティのリードは1秒以上もあり、その座は揺らぎそうになかった。アドリアン・テオとクリストフ・インナーホーファーはリゲティの圧倒的なスラロームを見せつけられてすっかりプレッシャーを感じてしまい、ともにコースアウト。さらにスビンダルがポールをまたいで、いよいよ優勝争いはバウマンとリゲティのふたりに絞られた。
バウマンは自分の滑りを見失わなかったが、慎重すぎる滑りで合計タイムでは3位に下がった。リゲティはこの世界選手権で2つ目となる金メダルを獲得。金曜日に行なわれるジャイアント・スラロームで、達成すれば1968年のジャン・クロード・キリー以来となる同一大会金メダル3個獲得という記録に挑む。
しかし彼は金メダルをふたつ獲得したからといって、自分がジャイアント・スラロームの優勝候補だとは思っていないという。「ひとつ勝ったからといって、それがそのまま次のレースで有利になるとは限らない」。
これで3つの種目(ジャイアント・スラローム、スーパーG、スーパー・コンバインド)で世界選手権のタイトルを獲得したことになるリゲティは 「スペシャリストでありたいとは一度も思ったことはないので、この結果はとっても嬉しい」 と語った。

主な成績:
GOLD: Ted Ligety (USA) HEAD
Silver: Ivica Kostelic (CRO)
Bronze: Romed Baumann (AUT)
10th Matthias Mayer (AUT) HEAD