スビンダルはシュラドミング世界選手権のダウンヒル金メダルを奪い取った。
アクセル・ルンド・スビンダルは彼の強さを見せつけてシュラドミングのダウンヒルコースを攻略。彼にとってふたつめの世界選手権ダウンヒル金メダルを獲得した。HEADワールドカップレベルは、この世界選手権のタフなダウンヒルコースはこうやって攻略するのだというお手本のような滑りを見せた。(同じコースで行なわれた)昨シーズンのワールドカップダウンヒル最終戦でも優勝している彼は、ベルンハルト・ルッシ以来世界選手権のダウンヒルでふたつの金メダルを獲得したふたりめのレーサーとなった。
だが、スビンダルは自身は完璧な滑りではなかったという。「多くのリスクを冒し、いくつかのミスを犯した」 とレース後の彼は語っている。さらに言葉を続けて 「ベストタイムでゴールするのは素晴らしい気分だ。あれ以上の滑りはできなかった」 と語った。
スビンダルがスタートをきったとき、リードしていたのはダビッド・ポアソンだったが、最初のスプリットタイムで偉大なノルウェー人はすでにリードを奪っていた。そしてすべての中間計時でその差は広がっていった。フィニッシュラインを横切ったとき、スビンダルとポアソンのタイム差は約1秒。スビンダルのタイムは、後から滑る選手のターゲットタイムとなった。雪面の凹凸が見にくいフラットな光、恐ろしくハードなコースコンディション。にもかかわらずスビンダルは美しいラインを描く強さを持っていた。ゴール前の急斜面は前夜の冷え込みで妖しく光り、ここを疾走する偉大なノルウェー人の強さを際立たせた。
ゴールエリアでレースを見つめていたスビンダルの父親は、息子がスタートした瞬間に彼が何か特別なことを成し遂げるに違いないと予感したという。
スビンダルのすぐ次に滑ったドミニク・パリスはスピードと精度の点でスビンダルに及ばなかったものの、ポアソンを抜いて2位に食い込んだ。
オーストリアの新鋭マティアス・マイヤーは13位。第4中間計時では表彰台を期待させるタイムだったが、その後のミスでタイムを失ってしまった。
スビンダルは今回を含む4度の世界選手権で5つの金メダルを獲得したことになり、メダルウィナーのランキングで歴代3位に上昇した。状況が厳しくなればなるほど本領を発揮するのがスビンダルの強さである。「つねに頭を使い、スマートなレースをすること。そしていつでも最速であることがとても重要なのだ」 と偉大なダウンヒルチャンピオンは語った。
主な成績:
GOLD: Aksel Lund Svindal (NOR) HEAD
Silver: Dominik Paris (ITA)
Bronze: David Poisson (FRA)
11. Matthias Mayer (AUT) HEAD
17. Ben Thomsen (CAN) HEAD
21. Guillermo Fayed (FRA) HEAD
24. Stephan Keppler (GER) HEAD
26. Douglas Hedin (SWE) HEAD
28. Alexander Globov (RUS) HEAD