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シュラドミング世界選手権 マリア・ホッフル・リーシュ、スーパー・コンバインドで優勝

シュラドミング世界選手権 マリア・ホッフル・リーシュ、スーパー・コンバインドで優勝

「ゴールした時点でベストタイムだったけれど、優勝できるかどうかはまったく自信がなかった」 シュラドミング世界選手権の女子スーパー・コンバインドで優勝したマリア・ホッフル・リーシュは、レース後にこう語った。彼女の後にまだ5人の有力選手が控えていたが、彼女本来のスラロームテクニックをフルに発揮。HEADワールドカップレベルズのゴールドラッシュは途切れることがなかった。合計タイムでトップに立っただけでなく、ホッフル・リーシュはスラロームのセカンドベストのタイムをマーク。ティナ・マゼとニキ・ホスプを抑えて表彰台の中央に立った。
前半のダウンヒルを終えた段階では前回大会のチャンピオン、アナ・フェニンガーとティナ・マゼが同タイムで1位を分けあっていた。リッツ・ゲルグルが0.05秒差で3位に続き、ホッフル・リーシュはトップと0.20秒差の4位タイだった。非常に緊迫したレース展開だった。
「上位5人のなかで2本目(スラローム)のスタート順が一番早かったのは、私にとって大きなアドバンテージだった」 とホッフル・リーシュは言う。「だからフルアタックで滑った」。ただ、彼女はティナ・マゼに勝てるという自信はなかったようだ。「もちろんメダルは確信していた。でもそれが金メダルになるとは思ってもいなかった!」 と言葉を続けた。
世界選手権前のスラローム2レースでいずれも途中棄権したため、ホッフル・リーシュはこの日のスラロームのスタート前にとても緊張していた。そのせいで前半は守りの滑りになっているのを感じ、あえて自分の闘志に火をつけたという。
ディフェンディング・チャンピオンのアナ・フェニンガーはダウンヒルの快走によって1位タイに立ちながら、スラロームのスタート直後にポールをまたいでしまった。「こういうことは、往々にして起こるもの」 と彼女は自身の不運なレースを振り返った。
リッツ・ゲルグルはダウンヒルとスラロームの安定した滑りに納得していた。ジュリア・マンキューソよりもふたつ上の6位でフィニッシュした。
「スラロームでティナ・マゼに勝ったことに自分でもとても驚いている。そしてそんな自分を誇りに思う」 とスーパー・コンバインドの新世界チャンピオンは語った。 今季は苦しい戦いが続いていた彼女にとって、流れを変え正しい方向に進む大きなきっかけとなったことだろう。


主な成績:
GOLD: Maria Hoefl-Riesch (GER) HEAD
Silver: Tina Maze (SLO)
Bronze: Niki Hosp (AUT)
6. Lizz Goergl (AUT) HEAD
8. Julia Mancuso (USA) HEAD
14. Marianne Kaufmann-Abderholden (SUI) HEADA
16. Anne-Sophie Barthet (FRA) HEAD
21. Elena Yakovishina (RUS) HEAD
24. Anastasia Kedrina (RUS) HEAD
28. Maria Bedareva (RUS) HEAD