シュラドミング世界選手権のスーパーG銅メダルを獲得したアクセル・ルンド・スビンダルは、レース後次のように語った。「今朝、コースをみたとき、このコースならテッドが優勝候補だなと思った」。
HEADワールドカップレベルズによるこの大会最初の表彰台独占。テッド・リゲティが金メダルを、ゴーティエ・デ・テジエが銀メダルを、そしてアクセル・ルンド・スビンダルが銅メダルを獲得した。HEADワールドカップレベルズのレーシングマネージャー、ライナー・ザルツゲーバーは 「昨日の悲劇(リンゼイ・ボンの負傷)の後、最高の日がやってきた」 と語った。
GSのスペシャリストとして知られているリゲティは、今季のワールドカップGS 5戦中4戦で優勝しているが、スーパーGでの最高位は2009年に記録した2位だった。「今シーズンが始まってからスーパーGの調子はずうっと良かったんだ」 と彼は言うが、実際彼は4位に2回入賞しており、キッツビュールの(超高速)スーパーGでも6位と大健闘だった。ターンが多く滑走区間が極端に少ないこのコースでは、リゲティは自分に大きなチャンスがあることを自覚していた。「リスクを覚悟でアタックした。こういうコースではクリーンに滑ることが勝つための最高の戦略だと思い、それに徹した」 と新チャンピオンは語った。
ゴーティエ・デ・テジエはほとんどノーマークだった。彼は当初補欠で、ヨハン・クラレイの負傷によって出場のチャンスを得た彼は、見事にその幸運を生かした。「スタートではエネルギーが溢れてきた。インスペクションのときにこのコースはGSを得意とするレーサーに有利だと思った。闘志が湧いてきたし、それをさらにコーチが勇気づけてくれた。この10年のワールドカップ生活は多くの怪我に苦しんできたが、ようやくその苦労が報われた気がする。スーパーGでメダルを獲得できたことは最高の喜びだ」 とデ・テジエは語った。
アクセル・ルンド・スビンダルにとって、3位は今季のスーパーGでもっとも悪い順位だが、それでも彼は満足している。
「滑りは少し乱れた。でも思い切り滑れたことには満足している」。金メダルを狙ってスタートした彼は3位。それでも通算10個めのメダル獲得を喜んだ。22番目のスタートだったが、コースコンディションは悪くなかった。ただ、雪質は望んだほど硬くはなかった。先に滑った選手たちによって少し荒れていたし、視界が悪くて先を見通すことが難しかった」。
マティアス・マイヤーは5位。トップ5に4人のHEADワールドカップレベルズがひしめき、ゲオルグ・シュトライトベルガーも10位。HEADにとって最良の1日となった。
主な成績:
GOLD: Ted Ligety (USA) HEAD
SILVER: Gauthier de Tessieres (FRA) HEAD
BRONZE: Aksel Lund Svindal (NOR) HEAD
5. Mathias Mayer (AUT) HEAD
10. Georg Streitberger (AUT) HEAD
19. Ben Thomsen (CAN) HEAD
24. Tobias Stechert (GER) HEAD