ウェンディ・ホルデナーはモスクワで行なわれたシティイベントで4位入賞。3位決定戦でミカエラ・シフリンに敗れたものの、自己最高位の大健闘だった。
これまでの彼女の最高成績は、昨年12月にセメリングのスラロームでマークした9位。今回のシティイベントでの4位によって、その記録を大幅に更新した。2月にシュラドミングで行なわれる世界選手権に向けて、この快走は大きな自信となることだろう。
1回戦でクリスティナ・ガイガーを0.22秒差で下した弱冠19歳のホルデナーは、準々決勝では今度はティナ・マゼに1秒近い大差をつけて撃破した。この大金星で会場を沸かせた彼女の次の相手は、これまた強敵のヴェロニカ・ツツロバ。1本目を終えて100分の2秒という僅差でホルデナーがリード。しかし、2本目は逆にツツロバが0.14秒を奪い返した。この結果、合計タイムではツツロバがホルデナーを上回り、ツツロバが決勝に進むことになった。ホルデナーは次の相手ミカエラ・シフリンとの対決の準備をした。
（世界選手権への準備のために欠場した）ララ・グートのピンチヒッターとしてはるばるやってきたホルデナーだが、このモスクワへの旅は彼女にとって貴重なものになった。ワールドカップポイント50点を獲得したことでスラロームランキングが14位から9位に上昇したのだ。決勝ではツツロバに競り勝ったレナ・デュエールが優勝した。
（サイドバイサイドの）迫力ある戦いは、世界中どこでも観るものを熱狂させるということを証明したレースだった。モスクワで行なわれたシティイベント開催はこれで4回目。年明けにはミュンヘンでも開催されている。

主な成績:
1. Lena Duerr (GER)
2. Veronika Velez Zuzulova (SVK)
3. Mikaela Shiffrin (USA)
4. Wendy Holdener (SUI) HEAD