ハーフパイプという種目はフリースキー界では難易度が高く見える。今でこそスポーツとしての見応えがあり、毎年進化している素晴らしい種目であるが、作り手としては10年前に現在のこの光景がイメージできたか??と思うとそれはNOだった、今年のウィンターXゲームスの会場コロラド州アスペンではかつて見たこともないような二つの壁がそびえ立っていた、また同日キッツビューエルの名門ハーネンカムコースではFISワールドカップスキーのダウンヒル・レースが開催されていた。スキーというスポーツを愛する者から思うと世界を跨いで大会が行われ、とても素晴らしい週末であった。
ハーフパイプはボトムから最高到達点までが40ft(12メートル)にもなり、挑戦するライダーはその都度自分自身を一つ上のレベルへ押し上げる必要がある。アメリカのそしてHEADのサイモン・デュモンもその一人、数週間前に手首の手術を受けた後、サイモンはさらにもう片方の手首を負傷してしまう、昨年膝を怪我して約10か月雪上から離れていた彼にとってはポールを握れない状況でのトレーニングからの銅メダル。ハーフパイプに出場する中では最高齢に属するベテランライダーのサイモンは、若手には魅せられないようなとても印象的なライディングを披露し、自分が立つべき位置へ戻ってきた。しかも自分自身にポール無しでのトレーニングを教えながら・・・