アナ・フェニンガーは、降り続いた雪のために全長を短縮した“カール・シュランツ”コースで行なわれたサン・アントンのダウンヒルで3位に入賞した。夜通し降り続いた雪のためと、最後のトレーニングランが中止となったため、選手たちは口々に 「アジャストするのがむずかしいコースコンディションだった」 と語った。フェニンガーのタイムはトップから0秒16遅れ。彼女にとっては納得のいくランだった。アリス・マッキニスがワールドカップ初優勝を記録し、2位にはダニエラ・メリゲッティが入った。
「きょうはトレーニングランのときよりもコースが軟らかかった。そのためターンがとても難しかった」 とフェニンガーは語った。そして 「表彰台にあがるのは、いつでも最高の気分」 と付け加えた。
リンゼイ・ボンにとっては、6レースを休んだ後の復帰第1戦だったが、6位という結果に終わった。リズムをつかむのに苦労したというが、それでもワールドカップに戻ってこられたことを喜んだ。
激しいクラッシュのために競技が中断、ジュリア・マンキューゾはその影響を受けたが、何とか15位に踏みとどまった。彼女はふたつのミスでつかみかけていた勝利を失ったが、そこまでの区間タイムは最速だった。
フェニンガーは 「コースコンディションはまったく変わっていた」 という。トレーニングランの時には硬くて凍ったコースだったのに、レースでは降り積もった新雪によってバンピーな状況に一変していたのだ。
リッツ・ゲルグルは第2トレーニングランの後、不調を理由にレースへの出場を見合わせた。ゲルグルは、2011シーズンの世界選手権のダウンヒルとスーパーGで優勝している。「どのように滑ったら良いかわからないわけではない。でも本来の滑りをするにはまだ何かが足りないと思う。何とか解決策を見つけ出して、早く本調子を取り戻したい。あと2、3週間の時間をかけて様子を見たいと思う」 と彼女は語った。
主な成績:
1. Alice McKennis (USA)
2. Daniella Merighetti (ITA)
3. Anna Fenninger (AUT) HEAD
6. Lindsey Vonn (USA) HEAD
15. Julia Mancuso (USA) HEAD
19. Maria Hoefl-Riesch (GER) HEAD
28. Mirena Kueng (SUI) HEAD