NEWS

スビンダル、ボルミオのダウンヒルで100分の1秒差の3位入賞

スビンダル、ボルミオのダウンヒルで100分の1秒差の3位入賞
アクセル・ルンド・スビンダルはゴールに入って電光掲示板を振り返ったとき、トップと100分の1秒差にもかかわらず、自分の順位が3位と表示されていたので、何かの間違いだろうと思ったという。ボルミオはワールドカップツアーの中でも1, 2を争うタフなダウンヒルとして知られているが、今季のレースは100分の2秒差の中に4人の選手がひしめくという異例の激戦となったのだ。
ドミニク・パリスとハンネス・ライヒェルトが優勝を分け合い、クラウス・クレルはわずか100分の1秒差で4位となり表彰台を外れた。

アクセル・ルンド・スビンダルはレース前日に行なわれた最終トレーニングランを回避し、休養に当てていた。ボルミオのダウンヒルコースは残忍なほどに難しい。スタートゲートを飛び出した瞬間から激しいコブやジャンプ、そして超高速の滑走区間に放り込まれる。臆病者にはまったく歯の立たない難コースなのだ。

レース後スビンダルはこう語った。
「こんなことは初めてだ。ゴールして、100分の1秒というタイム差と3位という順位が見えた。100分の1秒なら2位だろうと思った。これは間違いに違いない、僕の順位は2位だろうって。でも、3位という結果には満足している。トップと100分の1秒差なのならば、2位だろうと3位だろうと充分だ。」

クラウス・クレルは最終区間までリードしており、そのままゴールすればワールドカップの総合とダウンヒルの種目別リーダー、スビンダルが4位に転落するところだった。しかし、ゴール前で彼は失敗し10分の2秒を失った。そしてスビンダルのタイムに100分の1秒及ばなかったのだ。

最高のレースだった。100分の1秒という最小タイム差で優勝が決定したこと、そして100分の2秒差の間に4人もの選手がひしめいたのは、この20年間のワールドカップで初めてのことだった。

スビンダルの快走は彼の驚異的なリカバリー能力のたまものだったといえるだろう。コースの終盤、スビンダルはあやうくコースアウトするところだったのを辛うじてこらえたのだ。前日の休養がこの素晴らしいリカバリーに役立ったとも言えるだろう。

ヨハン・クラリーも健闘し5位(第2区間ではベストタイムを記録)、チェティル・ヤンスルは中盤まで好タイムで快走していたが、最終区間で大きな失敗を犯してしまった。またベン・トンプソンはよく健闘し15位に入賞した。


主な成績
1= Hannes Reichelt (AUT)
1= Dominik Paris (ITA)
3. Aksel Lund Svindal (NOR) HEAD
5. Johan Clarey (FRA) HEAD
11= Stefan Keppler (GER) HEAD
15. Ben Thomsen (CAN) HEAD
19. Guillermo Fayed (FRA) HEAD