アナ・フェニンガー、ワールドカップ通算2勝目。ジャイアント・スラローム第6戦で圧勝した。1本目は4番スタート。HEADワールドカップレベルズのフェニンガーは、軟らかい雪ではこう滑る、というお手本のような滑りで2位に2分の1秒位上の差をつけてリードした。2本目ではこの差をさらに広げ、2位ティナ・マゼに1秒10もの大差をつけて圧勝。3位にはテッサ・ウォーリーが入った。
フェニンガーはこれまで1本目でトップに立ったことがなかったが、リラックスしつつも集中力を高めて2本目をスタートした。彼女は「リスクをとらずに安全に滑ったって、少しも楽しくない」と自分に言い聞かせ、はげしくアタックした。いわばイチかバチか? フェニンガーは危険な賭けに出て、そして勝利をつかんだ。
1本目は強い風と降雪で遅いスタート順の選手には厳しいレースとなった。したがってスタート順が反対となる2本目は、逆に1本目上位の選手ほど我慢を強いられる気象条件だった。
1本目10位のエリザベート・ゲルグルは9位に上昇し、ゴールでは拳を握りしめた。
「2本目の滑りには満足している」と彼女は語った。
マリア・ホッフル・リーシュも調子を取り戻しつつある選手の一人だ。納得の4位入賞。
「世界最速のライバルたちとふたたび競い合えるのは刺激的だ」と語るリーシュは「結果には充分満足している」と語った。
マゼとウォーリーは2本目で順位が入れかわったが、フェニンガーは2本ともベストタイムをマークした。2位に1秒10という圧倒的なタイム差は、この日の難しいコンディションをいかに攻略するかという問いに対しての最高の回答だったといえるだろう。
「タイム差のことは何も考えず、ただ最高の滑りをすることだけに集中していた」とレース後のフェニンガーは語った。これはフェニンガーにとって通算2勝目。ジャイアント・スラロームの種目別順位も4位に上昇した。レース後ティナ・マゼは「彼女はシュラドミング世界選手権で強力なライバルのひとりになるだろう」とフェニンガーを高く評価した。
主な成績
1. Anna Fenninger (AUT) HEAD
2. Tina Maze (SLO)
3. Tessa Worley (FRA)
4. Maria Hoefl-Riesch (GER) HEAD
9. Lizzi Goergl (AUT) HEAD
25. Julia Mancuso (USA) HEAD