リンゼイ・ボンは、サンモリッツで行なわれた彼女にとって今季2戦目のスーパーGで優勝。もうひとつの記録に近づいた。HEADワールドカップレベルは勇敢かつ攻撃的な滑りでゴールに飛び込み、ベストタイムをマーク。その瞬間喜びを爆発させた。この勝利が彼女にもたらしたものは大きい。高く突き上げた握りこぶしが物語るように、彼女は総合ランキングでも3位に上昇したのだ。
「これこそ私が欲しかったもの!」とフィニッシュエリアで彼女は叫んだ。
ティナ・マゼが2位に続き、3位はジュリア・マンキューソ。HEADワールドカップレベルズが表彰台にふたり並んだ。
サンモリッツは森林限界を超える高所にあるため、天候に大きな影響を受けやすいコースといえる。天候の神は、ボンのために微笑み、彼女がスタートするころから太陽が顔をのぞかせた。視界の好転は、選手に自信とスピードを与えてくれるのだ。
第1シード(高速系種目ではゼッケン16~30番)が始まってすぐに17番スタートのマゼがトップに立ち、ボンは21番スタート。筋書きは整い、全コースに青信号が灯った。彼女は前日のスーパー・コンバインド第1戦のうっぷん(ダウンヒルで好位置につけながらスラロームで失敗)を吹き飛ばす、素晴らしい滑りをみせた。
このコースをセットしたのはマゼのコーチだったが、そんなことはまったく関係なかった。
「あまりきれいな滑りではなかったけれど…」とボンは語ったが、その代わりに凄まじく攻撃的な滑りで優勝をつかみとった。
「昨年問逃した記録(ワールドカップポイントで20000点突破)は励みになっていることはたしか。でも今は毎日のことに集中するようにしている」
スーパーGの種目別ランキングは接戦になっているが、マンキューソは2戦連続で表彰台に立ったことでご機嫌だった。
「今はスーパーGをとても楽しんでいる。表彰台に立つことは嬉しいけれど、なぜリンゼイがあんなに速いのかを理解しなければならない」とレース後の彼女は語った。
マリア・ホッフル・リーシュはややミスの目立つ滑りで5位。本人にとっては不本意だったが、HEADワールドカップレベルズがトップ5のうち3人を占める活躍だった。
この勝利でボンはホッフル・リーシュと同ポイントの総合3位に浮上した。
主な成績
1. Lindsey Vonn (USA) HEAD
2. Tina Maze (SLO)
3. Julia Mancuso (USA) HEAD
5. Maria Hoefl-Riesch (GER) HEAD
18. Lizzi Goergl (AUT) HEAD
21. Margret Altacher (AUT) HEAD