レイクルイーズでのリンゼイ・ボンの快進撃はとどまるところを知らない。今年も新たな勝利をその連勝記録に付け加えた。これでレイクルイーズのレースで5連勝。彼女にとってワールドカップ通算54勝。そしてこれまででもっとも大きなタイム差での承知だった。
過去3回の優勝のうち、2位とのタイム差がもっとも小さかったのは1秒68、今回の勝利は1秒73差だった。2位はステーシー・クック、3位にはヘッドワールドカップレベルズのマリア・ホッフル・リーシュとティナ・バイラーターが同タイムで入賞した。
悪天候のためにレーサーは視界不良に悩まされたが、ひとりリンゼイ・ボンだけが悪条件に邪魔されず別次元の滑りを見せた。誰ひとり彼女に近づくことができなかった。ボンはお気に入りのビブ・ナンバー16でスタートし、全区間を彼女の思い通りに滑った。悪天候も視界不良も、彼女にとっては何の関係もなかった。
ボンは攻撃的に滑り、他のすべてのレーサーにダウンヒルの滑り方のレッスンをしてあげた。他の練習は、みな天候に悩まされ、たとえばララ・グートはコース半ばでレース停止の旗を振られ再レースを余儀なくされた。
レース後の彼女はこうコメントした。
『私はここレイクルイーズが大好き。そして速く滑ることが大好き。でも昨日まで私は調子が悪く、昨日はトレーニングランを休んだ。こんなことは私のレース人生で初めてのこと。だから、今日も私は神経質になっていた。でも私はやるべきことがわかっていた。私はこのコースが他のどこよりも得意だし、最高の滑りができた。結果には本当に満足している』
ボンがその滑りに満足しているのとは対照的に、アナ・フェニンガーは優勝候補のひとりでありながら最悪のコンディションに悩まされ29位に終わった。レースの間中、風は気まぐれのように強くなったり弱まったりした。運はときおり容赦のない仕打ちをする。ボンは、幸運にも好天に恵まれ、完全に有利だった。
これでレイクルイーズでは12勝目。ダウンヒルでは10勝目となる。他のレーサーにとって、打ち破るべき壁は高く厚いようだ。
主な成績:
1. Lindsey Vonn (USA) HEAD
2. Stacey Cook (USA)
3= Maria Hoefl-Riesch (GER) HEAD
3= Tina Weirather (LIE)
17. Marianna Kaufman-Abderholden (SUI) HEAD
21. Lizzi Goergl (AUT) HEAD
29. Anna Fenninger (AUT) HEAD