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リンゼイ・ボン通算55勝目を記録

リンゼイ・ボンはワールドカップ通算勝利数で史上2位タイに並んだ。

レイクルイーズのオリンピックコース、スリリングで難しい男子と同じコースで行なわれた女子ダウンヒルでリンゼイ・ボンは圧勝。このコースでの連続優勝を6連勝に伸ばした。前日のレースでは天候の神様に味方された面もあったが、この日の勝利は文句なしに彼女の実力。あわや転倒という危機を乗り切っての勝利だった。
フィニッシュラインを横切り、電光掲示板に彼女の勝利が示された時、ボンはまるで 『刑務所から開放される囚人リスト』 に自分の名前を見つけたような表情を浮かべた。このHEADワールドカップレベルがいかに素晴らしい力を持っているかを示す勝利だった。
ステーシー・クックが前日に続き2位に入り、スイスの有望選手マリアンヌ・コーフマン-アプデルハルデンが3位。2日連続でふたりのHEADワールドカップレベルズが表彰台に立った。

ボンはレースを振り返って次のように語った。
『高速でバンプに叩かれ、ネットに持っていかれそうになったけれど何とかこらえた。そして緩斜面にうまくスピードをつなげることができた。とてもバンピーなコースだったけれど、ありがたいことに何とかうまく切り抜けて勝つことができた』
失敗した地点では2分の1秒遅れていたが、フィニシュラインを横切った時には逆に2分の1秒のリードを奪っていた。


2010年のクラン・モンタナ以来、表彰台から遠ざかっていたコーフマン・アプデルハルデンは久々の3位に満面の笑みを浮かべた。
『良い滑りができた。とくに最終区間はとても速かったと思う』

表彰台のふたり以外にも、マリア・ホッフル・リーシュ、アナ・フェニンガー、ジュリア・マンキューソが健闘。トップ9に5人のHEADワールドカップレベルズが入り、高速系レースでのHEADの強さを見せつけた。

レースは悪天候に災いされた。ホッフル・リーシュがいったんはスタートしたものの、視界不良のためにレースを中断させられたのは不運だった。彼女は天候回復後再スタート。
『ちょっとやそっとの雪でレースを止めるわけには行かないけれど、あのまま滑っても良い滑りができたとは思わないので、途中で止められたことに不満はない』 とレース後の彼女は語った。

これでボンは今季のダウンヒルで2戦2勝。ワールドカップ総合でも上位に迫り、オーバーオール・ランキングで4位に順位を上げた。

主な成績:
1. Lindsey Vonn (USA) HEAD
2. Stacey Cook (USA)
3. Marianne Kaufman-Abderhalden (SUI) HEAD
6. Maria Hoefl-Riesch (GER) HEAD
8. Anna Fenninger (AUT) HEAD
9. Julia Mancuso (USA) HEAD
29. Lizzi Goergl (AUT) HEAD