スビンダルは前日のダウンヒルに続きスーパーGでも優勝し、湖の支配者となった。
アクセル・ルンド・スビンダルは会心の滑りで今季のレイクルイーズ高速系2連戦を完全制覇。彼にとってレイクルイーズのスーパーGでは4回目の勝利だ。スビンダルは最終区間でアドリアン・テオーに強烈に追い上げられたものの、最終的には1秒近い差をつけて圧勝した。ヨアキム・プフナーはテッド・リゲティを100分の1秒という最小差で追い出し3位。表彰台の最後の席を確保した。
この勝利は、スビンダルにとって18回目のワールドカップ優勝となる。HEADワールドカップレベルズは、
『ときどきコースを舞い降りているような気分になる。スキーはいつだって楽しいが、そういう境地に達したときはまさに特別だ!』 と語り、さらに
『すべてがうまくいくときには、楽しまなければならない。これは特別なことだからだ。私はトレーニングランでも速かったし、幸運なことに本番のレースでも絶好調だった』 とワールドカップで2回の総合優勝を果たしている彼は、今回の2連勝についてこう付け加えた。
気温は低く、コースコンディションはほぼ完璧だった。2番という早いスタート順で滑ったテッド・リゲティはこの有利な条件を生かして好タイムをマークした。リゲティは12番スタートのプフナーに抜かれるまでトップを守っていた。その後、テオーがプフナーから首位の座を奪い、あとは、スビンダルがいかに速いかをデモンストレートするだけだった。
選手のほとんどは、ダウンヒルのトレーニングランを通じてこのコースを滑っていたが、テッド・リゲティはトレーニングランには出ていなかった。スーパーGの前日にレイクルイーズに到着したからだが、
『滑りは自分が想像していたよりもはるかに良かった。とくにコース上部の滑りは素晴らしかったと思う。ただ、コース終盤のうねりでラインが乱れてしまった。ゴールがもう少し上にあったら、もう少し上の順位がとれたと思う』 リゲティにとって4位はスーパーGでの自己最高の順位だ。
多くのレーサーが、どうしてこんなに速く滑れるのかその秘密を探ろうとスビンダルの滑りに注目した。スビンダル自身は、自分が優勝した昨年のレイクルイーズスーパーGの滑りを分析し、いかにこのコースを攻略するべきかを研究したという。
この勝利で、スビンダルは総合ランキングでリゲティを上回り首位に立った。またマティアス・マイヤーは自己最高タイの6位入賞。これによってHEADワールドカップレベルズは、トップ6に3人を送り込む成功をおさめた。
主な成績
1. Aksel Lund Svindal (NOR) HEAD
2. Adrien Theaux (FRA)
3. Joachim Puchner (AUT)
4. Ted Ligety (USA) HEAD
6. Matthias Mayer (AUT) HEAD
13. Johan Clarey (FRA) HEAD
16. Georg Streitberger (AUT) HEAD
17. Kjetil Jansrud (NOR) HEAD
28. Dustin Cook (CAN) HEAD
30. Tobias Stechert (GER) HEAD