マリア・シャラポワが、全仏オープンの決勝で、イタリアのサラ・エラーニを6-3, 6-2で下し優勝。女子テニス史上10人目となる、生涯グランドスラム(全豪、全仏、ウインブルドン、全米オープンの4つのブランドスラム大会で優勝)を達成しました。同時に、4年ぶりに世界ランクNo.1に返り咲きました。25歳のシャラポワは、ユーテックIGインスティンクトMPを使用して、初対戦のエラーニをストレートで破っています。
『信じられない瞬間だわ』 と、今シーズン、シュツットガルトとローマのクレータイトルを制していたシャラポワは話し、『この瞬間のために頑張ってきたの。最後のポイントを決めたときに、いろいろな思いが込み上げてきたの』 とコメントしていました。
勝者は、肩の故障と闘いながらも、ここ2シーズンは復活の兆しが見えていました。彼女は、昨シーズンから使い始めたHEADラケットに敬意を払い、こうコメントしています。『私は、このラケットを選び、試してきたの。今までのラケットとは、明らかに違っていたわ』
このロシア人プレーヤーが、肩の手術から回復するためにリハビリした後、彼女が行った多くの変更のうちの1つがHEADラケットへ変更でした。
『私には新しいチーム、新しいコーチ、そして新しいラケットがあって、いくつかの小さな変更が大きな成果をあげたの。私は、今この場にいるし、すべてに、それだけの価値があると思うわ』 と語っていました。
シャラポワは、2004年のウインブルドン、2006年のUSオープンそして、2008年の全豪オープンのタイトルに、パリでのメジャータイトルを付け加えました。シャラポワは、最後のゲームでは、ブレークポイントを凌いだ後、3度目のマッチポイントで、勝利をものにしました。勝利を決めたあと、コートに膝をついて、信じられないという感じでした。そのあと、ネットまで駆け出し、対戦相手としっかりと握手して、歓喜の中で、偉業達成を喜んでいました。
『私のキャリアの中で、最高の瞬間だわ。言葉では言い表せないわ。このステージにたどり着くための旅のようなものだったのね。多くの皆さんに感謝しなくてはならないわ。特に、私の素晴らしいチームに』