ボン、トータルポイントのマジックに接近
一気に2000ポイントの壁を打ち破ろうと望んだ結果ではなかったが、6位となったリンゼイ・ボンは自身16個目のクリスタルグローブを決めた。レースはスタート順の早さによって決まった。ボンのスタートは17番目。シーズンファイナルのスーパーGは柔らかくなってくる雪への対処が求められた。勝利を求めてボンはコースへ飛び出して行った。ミスにより明らかに失速する前までのスプリットで1.22秒リードしていた。レースはビクトリア・レベンスブルクのものとなり、2位にジュリア・マンキューソ、3位にマリオン・ローランドが入った。
ボンは4年連続でスーパーGのグローブ獲得となり、このレースでポイントを積み上げ、唯一ヘルマン・マイヤーが記録した2000ポイントを打ち破るという目標へ更に一歩近づいた。ボンは現在1948ポイントとなり、記録達成にあと2レースを残している。
『今日はいい感じで滑れたと思う。』 とボンは言った。『(コースの終盤に)他の選手より少し速いスピードで入っていったけど、自分のラインはダイレクト過ぎた。そこでミスしてしまい、大きくタイムロスしてしまった。スーパーGではこういうことはよくあること。ここで2000ポイント達成できなかったのは残念だけど、まだ2レース残っているし、最後のGSとスラロームでも上手く行くよう頑張ってみる。スーパーGでは自分のスピードとラインの折り合いをつけるのが難しい時がある。でも、タイトルを獲れたことは本当にうれしい。今年はタフな一年だった。アナ・フェニンガーとジュリアに助けてもらった。』
HEADワールドカップ・レベルズの一人アニャ・パーソンがこのレースを最後に引退。世界選手権やオリンピックで19個のメダルを獲得したパーソンは最後となるレースを8位で終え、14年のワールドカップのキャリアに幕を下ろした。最後は彼女のトレードマークであるヴィクトリーパレードのラストパフォーマンスを見せた。
ボンがグローブを獲得、レースを4位で終えたアナ・フェニンガーは3位となった。『波をなくすことが自分には必要。』 と勝っていたなら、グローブ獲得のチャンスがあったレース後彼女は言った。
Result:
1. Viktoria Rebensburg (GER)
2. Julia Mancuso (USA)
3. Marion Rolland (FRA)
4. Anna Fenninger (AUT) HEAD
6. Lindsey Vonn (USA) HEAD - WORLD CUP CHAMPION
8. Anja Paerson (SWE) HEAD
11. Lizz Goergl (AUT) HEAD
17. Maria Hoefl-Riesch (GER) HEAD