ボンがバンスコでのスーパーG勝利により記録を塗り替える

リンゼイは記録を塗り替えるのがお好みのようだ。チップが置かれれば、ボンはカードをテーブルに置く。バンスコでのワールドカップ・スーパーGでは中間地点で既に0.61秒リードを取り、HEADワールドカップ・レベルはフィニッシュラインを通過すると自身18度目のワールドカップ・スーパーGでの勝利を飾り、女子ワールドカップ・スーパーGで最も成功を収めた選手として異彩を放っている。Tina WeiratherとDaniella Merighettiがボンと一緒に表彰台に立った。そしてボンは今シーズン10度目となる表彰台のトップに立った。

レースでは、ボンは仲間のHEADワールドカップ・レベルのアナ・フェニンガーがポイント差を詰めてきている事実を意識していた。しかし、ボンは勝つことを好んでいる。最初のスプリットでボンは10分の6秒の遅れ。セカンド・チェックポイントの直前にはジャンプで飛ばされそうになりながら板を横に放り投げコースへ何とかとどまると、ここからフィニッシュラインまで信じられないほど真直ぐに板を走らせ、コンマ05秒のリードで勝利を勝ち取った。

レース後、ボンはレースについて話した。これが全てを物語っていた。『スーパーGの勝利数でレナーテを上回ったのは知らなかった。気分は最高。自分がワールドカップのトップに立った記録もただの記録に過ぎない。斜面はかなりガタついていたので方向付けに一生懸命だった。おかしなコブの一つに飛ばされ、望んだのとは違う方向へ向けられてしまった。そのためラインから外れてしまい、スキーをサイドへ投げ出さなくてはならなかったが、幸いなことに斜面がかなり急だったのでミスから加速できた。直線的に攻めなければならなかったし、最後まで多くのリスクも犯さなければならなかった。リスクを避けるのはあまり好きではないが、上手くはまった。』

フェニンガーはまだ種目別タイトルの可能性が残っているとは分かっているが、あくまで3月にシュラドミングで開催されるワールドカップファイナルで 『すべてが上手く行けば。』 ボンは94ポイントのリードを持って今シーズンの最終レースに入っていく。

Result:
1. Lindsey Vonn (USA) HEAD
2. Tina Weirather (LIE)
3. Daniella Merighetti (ITA)
6. Maria Hoefl-Riesch (GER) HEAD
10. Anna Fenninger (AUT) HEAD
19. Margret Altacher (AUT) HEAD
21. Anja Paerson (SWE) HEAD
23. Lizz Goergl (AUT) HEAD