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キュシュ、クランモンタナで表彰台へ

ディディエ・キュシュ、クランモンタナでの3位でスーパーGのタイトルへ肉薄

ディディエ・キュシュがスイスにおける自身最後の高速系レースのスタートを切ると一気に空気が変わった。クランモンタナには彼の雄姿を目に焼き付けようと大観衆が集まり、最初のスプリットを奪うと耳を劈く歓声が上がった。キュシュはHEADワールドカップ・レベルであり、彼の愛するコースに集まった観衆は彼にクランモンタナのコースを勝利で締めてもらうことを願った。フィニッシュすると復活したベニ・ライヒに次ぐ2位に、その後Adrian Theauxに抜かれ3位に落ちた。

前日とは打って変わって日差しがコースを強く照らすことはなかった。コースセッティングは選手に正確性を求めた。キュシュは今週末のために準備し、勝利を求めていた。『でも、やってみれば違ったものになる。それでいいんだよ。自分はできるさ。』 と彼は後で語った。

3位に入ったことで60ポイントを獲得し、キュシュは首位に急接近した。これで仲間のHEADワールドカップ・レベルのアクセル・ルンド・スビンダルに種目別で7ポイント差まで迫り、総合でも不気味なポジションに付けている。これはライナー・ザルツゲーバーが指摘し続けていたことなのかもしれない。『今日勝てなくて失った40ポイントがシーズンの最後で影響がでるかもしれない。』 これがポイントを争うという点でシーズン最後のやっかいごとなのだ。

クビットフェルで高速系が3レース予定されている。ここにキュシュは全てを懸けている。『大好きな所だし、もの凄く楽しみにしている。』 とキュシュは語った。 チェーティル・ヤンスルードは7位、そしてスビンダルは9位に入り、そしてマティアス・マイヤーの活躍により更にHEADチームは強められた。マイヤーはレース後、早いスタートナンバー(2)でのアタックが良かったと語った。早いスタート順の彼の仲間は彼のタイムを超えることができなかったため、このオーストリアの若手がトップ10に近付く11位となり、彼のワールドカップでセカンドベストの結果となった。ヤンスルードにとって柔雪は膝に問題を抱えている彼の助けとなった。

バンスコでの女子ダウンヒルは悪天候によりキャンセルとなり、リンゼイ・ボンの2012年ワールドカップ・ダウンヒル・チャンピオンが決定した。

Result:
1. Benni Raich (AUT)
2. Adrien Theaux (FRA)
3. Didier Cuche (SUI) HEAD
7. Kjetil Jansrud (NOR) HEAD
9. Aksel Lund Svindal (NOR) HEAD
11. Matthias Mayer (AUT) HEAD
18. Werner Heel (ITA) HEAD
22. Ted Ligety (USA) HEAD
24. Stephan Keppler (GER) HEAD
28. Gauthier de Tessieres (FRA) HEAD