20歳のマルセル・マティスがブルガリア・バンスコでのワールドカップGSのセカンドランで最高の滑りを披露した。1月9日アデルボーデン以来初のワールドカップGSでマティスはリードを掴むためセカンドランで猛攻を見せ、残った選手へ自分の合計タイムにアタックさせた。マティスはOberjochでのヨーロッパカップGSを2位で終えてから現地へ一人遅れて入った。マルセル・ヒルシャーがマックス・ブラドーネをかわして優勝。アクセル・ルンド・スビンダルが4位。テッド・リゲティはリードしていたが2本目で転倒し大きく順位を下げた。
オーストリアのHEADワールドカップ・レベルのマルセル・マティスはレースを見守った。バンスコでのレースの僅か16日前に彼はオーストリア・ジュニア・GSのタイトルを掴んだばかりで、さらにヨーロッパカップシリーズでも頭角を現したばかりだった。35番のスタートで、セカンドランは26スポットだった。しかし、彼のパワフルなセカンドランは後続に大きな影響を残した。合計タイムでブラドーネが彼を抜き去るまで、誰も彼のセカンドランのタイムに肉薄するものはいなかった。
マティスは後続の選手らがフィニッシュエリアで待つ彼の前を通り過ぎて行くと笑顔になった。大御所が何人か転倒していたので、マティスはトップ選手らの滑りを見ているよりもコース上の方がもっとナーバスになったと認めた。レース後 『初めての表彰台は素直に嬉しい。一生懸命やっているし、年間を通してハードなトレーニングもこなしてきた。表彰台に立つなんて最高だよ。』 と語った。
天候は寒さと風というカード遊びを再び始めていた。その中でこのコースはリゲティからは賞賛された。『イカシタコースだ。』 とリゲティは親指を立てた。『テクニカルなコース。決して超フラットではなく、物凄く急でもない。スピードを生み出せるいいコースだ。』 1本目でリードをしながらもミスを犯し最終的に27位に沈んでしまった男の言葉である。顔の傷は2012年バンスコの思い出となるだろう。
Result:
1. Marcel Hirscher (AUT)
2. Massimiliano Blardone (ITA)
3. Marcel Mathis (AUT) HEAD
4. Aksel Lund Svindal (NOR) HEAD
13. Florian Eisath (ITA) HEAD
23. Kjetil Jansrud (NOR) HEAD
27. Ted Ligety (USA) HEAD