リンゼイ・ボンがワールドカップ通算50勝目
リンゼイ・ボンにとってガルミッシュのダウンヒルでアルペンスキー・ワールドカップ50勝目は簡単ではなかったし、感動的なものだった。50勝というマイルストーンを築くのにボンはちょうど7年かけた。レース後ボンはまだ進行中であること、そして勝利への欲が衰えていないことを語った。非常に冷え込んだ天候の中、ヘッドラインを手中にするためベストを尽くし、ボンは最速でフィニッシュするまでそれを続けた。それまでトップに立っていたスイスのNadja Kamerのタイムを追っていた。最終的にはKamerが2位、そして3位にTina Weiratherが入った。
『信じられない。でも喜ぶのは最後の選手が滑り終えてから。』 とボンは滑り終えた後フィニッシュエリアで語った。ガルミッシュは女子ツアーの中で最もタフなコースの一つに数えられる。さらにこの日の冷え込みが重なった。ミドルセクションの急斜面は多くのレーサーを手こずらせた。しかしボンはここで攻撃的な滑りを披露、さらにミドルセクションのコブでもミスがなかった。
HEADワールドカップ・レベルのボンは常に自分自身を信じ、そして決して諦めるようなことを口に出さない。第2スプリットでKamerに10分の6秒遅れていたにも関わらず、ボンは誰もが思いもつかないリスクを取り彼女を引きずりおろした。彼女に畏怖を持つ人たちは多い、特に彼女の50勝全てに立ち会ったコーチのAlex Hoedlmoserはその一人だ。『これは自分のセクションだった。バンピーで凍っていた。彼女はちょっとした技術的なミスをし、普通であればクラッシュしてしまうようなところを立て直し、スピードを大きく落とさなかった。』 最終スプリットでリードは彼女のものになっていた。そして彼女のスキーが生み出したスピードはフィニッシュラインを超えるとKamerを逆に10分の4秒上回った。
記録はまた塗り変えられる。ボンは現在ダウンヒル25勝で、36勝のアンネマリー・モザープレルを追っている。このシーズン9勝目により、複数シーズンにわたり10勝以上をあげた2人目の女性に近付いた。ボンの個人記録は2009/10シーズンの11勝。
リンゼイ・ボンは 『この勝利のために全てを捧げた。』 ホームコースを滑るマリア・ホッフル・リーシュはトップ・セクションでは速かったが、多くの選手がスピードを維持するのが難しいと感じたように少し遅れてしまい、ホッフル・リーシュは4位に終わった。
Result:
1. Lindsey Vonn (USA) HEAD
2. Nadja Kamer (SUI)
3. Tina Weirather (LIE)
4. Maria Hoefl-Riesch (GER) HEAD
6. Lizzi Goergl (AUT) HEAD
13. Anna Fenninger (AUT) HEAD
23. Anja Paerson (SWE) HEAD
24. Alexandra Coletti (MON) HEAD