ミラーとキュシュがシャモニーで表彰台に
HEADワールドカップ・レベルズのボディ・ミラーとディディエ・キュシュの両雄がシャモニーでのワールドカップ・ダウンヒル第7戦の勝利を争うポジションに入ってきた。最も僅差での決着となったレースの1つとなった。ボディ・ミラーはこのレースの勝者となったクラウス・クロールに僅か100分の1秒届かず、3位となったキュシュも僅か100分の4秒差だった。今回のダウンヒルは12月ヨハン・クラリーがリードしていながらもキャンセルされたバルガルディナの代替レースであった。
天候は寒く、スタート地点の気温は-16度、フィニッシュ地点でも-11度。これにより選手らの滑りに若干影響を与えていたようだった。クロールがスタートからリードし、エリック・ガイを退けると、その後このオーストリア人を追ったミラーが全てのスプリットでトップタイムを出し追撃したように思えた。レース後ミラーはトップセクションで時折ラインを外してしまったが、クロールのタイムにチャレンジしたので印象的なタイムだったと話し、『彼らに勝つにはリスクを背負わなければいけなかった。リスクを背負う準備は常にできているし、そこが自分のストロングポイントの1つ。もう少し現場にいようと思う。毎年ここではボトムセクションでタイムを落としてしまう。』 と付け足した。
ミラーの2つ後にスタートしたキュシュは19年の長いワールドカップのキャリアで初のハットトリックを狙った。キュシュはクロールよりも速いタイムを刻んでいたが、雪が降り初め、それが選手のスピードに影響を及ぼした。新雪で最初のトレーニングランはキャンセルされ、曇りで気温が低いという天候がまた同じカードを出すのかと思われた。レース後キュシュは 『コース上に新雪が多かった。トラックを外さないようにしなければならなかった。』 と言った。またキュシュは 『トップセクションでの滑りはあまり良くなかった。何人かの選手はここで本当に良い滑りをした。明日はもっと良い滑りができるよう今日のビデオを見ようと思う。』 と付け加えた。
ガルミッシュでの失望からアクセル・ルンド・スビンダルは8位とトップ10に戻ってきた。スビンダルに少し遅れてカナダのベン・トムセンがほぼ最後のスタート順から11位へ入ってきた。
ダウンヒルは残り4レース。ディディエ・キュシュは未だ首位をキープしているが、クロールに40ポイント奪われ、ダウンヒル・グローブ獲得には残りのレース全てにポイント獲得が不可欠だ。キュシュのリードは現在30ポイント。
Result:
1. Klaus Kroell (AUT)
2. Bode Miller (USA) HEAD
3. Didier Cuche (SUI) HEAD
8. Aksel Lund Svindal (NOR) HEAD
11. Ben Thomsen (CAN) HEAD
22. Johan Clarey (FRA) HEAD