WTAツアーの中でマリア・シャラポワほど華やかにパフォーマンスとスタイルの両立を象徴する選手はいないだろう。2011年1月1日付けで、23才のこのロシア人テニスプレーヤーが「HEAD Racket Rebels」チームに加わり、彼女のスタイルとHEADのパフォーマンスを融合させることになった。
HEADのテニスチームには既にATPワールドツアー・ランキング3位、4位、5位のノヴァク・ジョコビッチ、アンディ・マレー、ロビン・セーデリングが在籍しているが、HEADはシャラポワを新たに迎えたことを誇りに思う。HEAD N.V.のCEOヨハン・エリアッシュは「ノヴァク、アンディ、ロビンに加えマリアを迎え、大変嬉しく思っている。彼女は、ヴィクトリア・アザレンカやスベトラナ・クズネツォワと共に女子チーム強化のため活躍してくれるでしょう。」と語った。
マリアとHEADは現在、彼女のパワフルなゲームをサポートしWTAランキングで彼女を再びトップに押し上げるためのラケットを開発中。「HEADチームに入り、わくわくしているし、パートナーシップに期待しています。HEADの新しい武器を手にすれば、近いうちに必ずトップ10に返り咲くと思う。」
若いシャラポワはコートでは既に超一流選手、筋金入りのアスリートであり、若手女子のアイドルでもある。コートの内外でおしゃれなスタイルを披露するファッション・アイコンでもある。2010年には「WTAシングルス人気選手」に選ばれ、WTAファン人気投票では「コートで最もおしゃれな選手」と「コート外で最もおしゃれな選手」に選ばれた。
何よりも大切なのは、シャラポワは真のチャンピオンだということ。彼女は2004年、弱冠17才で、ウィンブルドン決勝においてトップシードのセリーナ・ウィリアムズを破り初のグランドスラムを達成した。その後2006年全米オープン、2008年全豪オープンで2度にわたりグランドスラム・タイトルを獲得。WTAシングルス・ランキングで4度世界1位になったが、その後2008年10月に肩を痛め、およそ10ヶ月間試合から遠のいた。コート外で、シャラポワはSports Illustratedの水着特集に掲載されるなどファッションモデルとして、ファッションブランドの顔として活躍している。とはいえ、テニスが最優先である。
2009年5月のカムバック時は、長い休養が災いして126位に甘んじたが、それ以来3回タイトルを獲得して通算22勝となり、再び世界18位まで順位を上げた。ラケットの新しいパートナーHEADと共に、彼女は世界トップの座を目指す。