リゲティはクラニスカゴラでの3位でジャイアント・スラロームのクリスタル・グローブに大きく近づいた。
テッド・リゲティは今シーズンジャイアント・スラロームの初戦で3連勝を飾り、それ以降この伝統ある種目で注目の男となった。過去3年、このクラニスカゴラで3勝を挙げているリゲティにはこの地が合っていると認めている。リゲティは首位となったカルロ・ヤンカに僅か100分の12秒差だった。しかし3位で60ポイントが加算され、ジャイアント・スラロームの種目別3連覇に大きく近づいた。
1本目のオーストリアのフローラン・ライヒによるコースセットは厳しいものだった。多くのレーサーがリズムをとるのに苦労していた。Philipp Schoerghoferがカルロ・ヤンカをリードしたので、リゲティは2本目のアタックを楽しみにしていた。チェーティル・ヤンスルードはリゲティの後ろにつけ、彼も2本目に向け非常に良いムードだった。
レースの数日前に新雪の降ったクラニスカゴラが斜面の様相を変えた。『素晴らしいコース準備だった。』 とリゲティは言った。新しい雪はコース上のグリップに多くの変化を引き起こしたが、それでもリゲティにはあまり関係なかった。
ヤンスルードは2本目でチャージをかけ、最初のスプリットで10分の8リードを奪った後、回りすぎてしまいクラッシュアウト。これによりリゲティのレースとなる可能性を高めた。彼はゲートを攻めて、最初のスプリットでリードを保ったが、第2スプリットで落ちて最後は(2本目を16位でスタートした)フランスの期待の若手であるAlexis Pinturaultにリードを許してしまった。
『2本目の滑りにはがっかりだ。』 『でも表彰台に残れたのは良かった。』 とリゲティは言った。既に勝ち獲った世界選手権のゴールドメダルとワールドカップGSの順位とどちらがリゲティにとって大切なのか?『世界選手権は今まで獲ったことなかったからね。その点では自分にとって大切かな。クリスタル・グローブは既に2度獲ってるからね。』 しかし、彼が3度目を狙っているのは疑う余地がない!