キュシュはレンツェルハイドでダウンヒルのグローブを奪取し、スビンダルは表彰台にあがる
ディディエ・キュシュがクビットフィエルでのスーパーGで通算17勝目をあげ、ワールドカップ・スーパーGの種目別トップに躍り出た。ゼッケン22番でトップシードの最後のスタートにも彼は落ち着いていた。キュシュは特にオリンピアベッケン・コースのロアセクションで圧倒的な滑りを披露した。週末のダウンヒルレースで首位の座を明け渡してしまったという失意にもめげず、キュシュはスーパーGにおいてもできることを証明するつもりだった。
『今日はモチベーションが高かった。スタートする時にはスタッフに気合を入れてもらった。堅いレースをしたかった。でも心から喜べない。だって今日は思ったほどスピードがなかった。』とキュシュは語った。『タフなウィークだった。昨夜は緊張のあまり寝られなかった。今日、最終的に勝利し、首位に立つことができて嬉しい。でも昨夜は本気で引退も考えた。もう一度良く考えてみようと思う。』
『これは本当に自分のキャリアの中で最も難しいウィークの1つだった。』 とスイスのベテランは付け足した。『今は次のウィークに集中し、ダウンヒル、もしくはスーパーGのグローブを賭けてハードに戦わなければならない。』 とこの勝利でワールドカップ・スーパーG最年長記録を達成したキュシュは言った。キュシュはワールドカップ・ツアーのベテランであるが、彼はコース上でどのようにエネルギーを向けるのか若い選手らに見せてきた。1993年にワールドカップデビューを果たし、キュシュは多くのタイトルを手に入れ、彼の勝利への渇望は未だ消えていない。来週リンゼルハイドでスイスのサポーターらと共に2つのゴールを掴むだろう。スーパーGでのチャンピオンはスイス人では1992年のポール・アッコラ以来となる。そして2010年に続いてダウンヒルのグローブを再び手にする。
HEADレーサーにとってさらに良いニュースがあった。ハンス・オルソンが40番スタートから衝撃的なパフォーマンスで今季最高の6位に飛び込んだのだ。
これでレギュラーシーズンは終わり、各種目トップ25によるファイナルの戦いが始まる(ワールド・ジュニア・チャンピオンの各種目も含む)。キュシュはスーパーG(64ポイントのリード)とダウンヒル(勝利することで現在リードをしているミハエル・バルヒホファーを追い詰めたい)でチャンスがある。テッド・リゲティもHEADレーサーの成功の1つとしてジャイアント・スラロームの冠を加えようとしている。そして、リーシュとボンの戦いもある。