キュシュがレースキャンセルによりスーパーGのタイトルを獲得
ディディエ・キュシュは長い冬の間、ハードワークをこなしてきた。ワールドカップ・ファイナルの地レンツェルハイデを前に首位に立ち、今シーズン引っ張ってきた。レギュラーシーズン最後のレースで勝利の後、キュシュはいつものキュシュに戻っていた。そして前日獲得したダウンヒル・グローブに続く2つ目のグローブ獲得を目指していた。そして彼にはどうしようもコントロールできないことが起こった。それは天候だった。高速レースは天候に大きく左右され、ソフトスノーは単にその一部に過ぎない。キャンセル、中止、それがどんな言語であろうと同じ意味である。つまり、レースはない。そしてそれは滑らずにディディエ・キュシュがスーパーGのグローブを手に入れたことを意味する。
おそらくHEADファンにとっての最高のニュースはグローブ獲得ではなく、キュシュが来季も現役続行を決めたということだろう。すでにワールドカップ最年長勝利、ダウンヒルで4度目のグローブ(フランツ・クランマーの5度に次ぐ)獲得、そして初めてのスーパーGグローブ獲得と大きな成功を収めた。しかし、現役続行を決めた理由は何だったのだろうか?FISのインタビューでの質問に、キュシュは現役続行決定の要因について答えた。『自分はまだスキーに対して情熱があり、ここがマイホームと感じられる場所ということ。体も健康だし、まだ強くなっている。ここ数年でコンスタントに良い結果が出ている。だから自分自身でこの決断をした。』
レースに話を戻すと、6選手がタイトルを争っていたが、キュシュはシーズンを通して19位以下の成績はなく、キュシュにとって15ポイント圏外での着番かフィニッシュできないということがない限り決まるという有利な状況だった。
男子のレース同様、女子のレースもキャンセルとなった。リンゼイ・ボンはすでにグローブを決めていたが、総合タイトル争いに影響を与えた。ボンはすでに首位に立ったが、今季もう1つグローブを追加するためにもっとポイントを積んでおきたかった。『正直なところ、残念です。』とボンは言った。『ワールドカップでは全てのポイントがカウントされるから。スーパーGは私にとって最高の種目だった。』