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ボンがレイク・ルイーズで1秒95大差の優勝

ボンはレイク・ルイーズでワールドカップ43勝目を達成 ゼルデンでのジャイアント・スラローム開幕戦に続き、今季早くも2勝目。調子の波に乗った彼女は、もはや誰にも止められない。その名の通りルイーズ湖を望む美しいスキーリゾート、レイク・ルイーズは、アルペンレースファンには“レイク・リンゼイ”として知られている。なぜならこのコースでボンは、27回スタートして実に9回の優勝を記録しているからだ。しかもその9回目の優勝は2位に1秒95という住んじられないほどの大差をつけての勝利。彼女のキャリアの中でも、もっとも大きなリードである。2位には40番からTina Weiratherが、3位にはDominique Gisinがランクされた。
この日、ビーバークリークで行なわれた男子ダウンヒルでは、同じアメリカのボディ・ミラーが優勝。アメリカチームの同日アベック優勝は、2004年以来の快挙だ。一方、HEADチームの男女同時優勝は、今季すでに2度目となる。

『ここにきて、すべてがうまくいき始めている。この好調が週末いっぱい続いてくれることを望んでいる。ダウンヒルでふたたび表彰台の真ん中に戻ってこれたことはとても嬉しい』 と喜びを語った。さらに言葉を続けて 『コースの上部にある“Fall Away turn”では強い向かい風を受けた。でもサービスマンのHeinz Hemmerleが私のスキーに魔法をかけておいてくれたのでまったく慌てなかった。思ったとおり、続く緩斜面ではすばらしいスピードに乗ることができた。』

実際、彼女の滑りは強風に翻弄されているように見えた。『今日は、風に負けないように、アグレッシブに滑ることだけを考えていた。でも滑走中はいつも強い風を風を感じていたので、2秒近い差をつけて優勝するなんて、とても信じられない』 とレースを振り返る。

レースにおける妹のサポート同様、ボンはいまマリア・ホッフェル・リーシュのサポートも得ることができる。ボンはスキーをしている時の気分をこう説明している。『スキーは私にとって最高の宝物。スキーをはいて、山に上がって、そしてスピードを出して滑るとき、私は最高の気分を味わうことができる』

彼女の滑りは、他のすべての選手にとって研究材料となっている。たとえば3位に入ったDominique Gisinはこう語る。『彼女の滑りは本当に素晴らしいし衝撃的。どうすればあの難しい“Fall Away turn”を彼女に攻略できるのか。しっかり分析して今後のレースに役立てたいと思う』

この週末にはダウンヒルがもう1レースとスーパーGが予定されている。ひとつ確実に言えることは、リンゼイ・ボンは最高の状態でスタートハウスに立つということである。

Results:
1. Lindsey Vonn (USA) HEAD
2. Tina Weirather (LIE)
3. Dominique Gisin (SUI)
9. Maria Hoefl-Riesch (GER) HEAD
17. Anja Paerson (SWE) HEAD
20= Lizzi Goergl (AUT) HEAD
20= Anna Fenninger (AUT) HEAD
23. Marianne Kaufmann-Abderhalden (SUI) HEAD