ボンが再び爆発:通算44勝目
昔から“雷が同じ場所に2度落ちることはない”と言われるが、リンゼイ・ボンに限ってはその言葉は正しくない。彼女は前日に続き再び圧勝。レイク・ルイーズで行なわれたふたつのダウンヒルレースは、いずれもボンによって制圧された。レイク・ルイーズは、この日もレイク・リンゼイに名前を変えたのだ。2004年のワールドカップ・デビュー以来、彼女にとってこのコースでの優勝は10回を数える。2位にはMarie Marchand Arvierが入り、HEAD選手のリッツ・ゲルグルが3位で、今季3度目の表彰台に上った。
薄曇りで視界がぼやける悪条件の中、ボンは前日よりもさらに速かった。前日選手を悩ませた風が、この日はおさまったことが影響している。なぜ、レイク・ルイーズは彼女にとって特別なのかという質問に対して、ボンは次のように語った。『雪、山、コースのすべてが私のフィーリングに合うからだと思う』 『今日は、昨日と同様アグレッシブに滑りタイトなラインを攻めることを考えた。今日もタフなコンディションだった。フラットな光線でコースの凹凸が見難かった。勝てて本当に幸せ』
『小さなミスはあったものの、今日の滑りには満足している。コースの後半で追い風を受けて、少し加速されたと思う。昨日よりも視界がぼんやりとしていて、それがとても今日のレースを難しくしていた』とタフなレースを振り返った。
トレーニング中のクラッシュで少し自信を失っていたリッツ・ゲルグルにとってこの日の3位入賞は、HEADチームの士気を大いに高めた。『とてもうれしい。今日のレースは私にとって大事な戦いだった。まだ少し頭痛が残っていたし、体調は良くなかった。でもフィジオやドクターがサポートしてくれた。この結果は私自身にとってだけでなく、彼らのためにも意味のあることだと思う。自信ということに関して言えば、私は昨日もタフなレースを戦った。今日は、それにくらべるとだいぶ好転している。クラッシュしたとき、いかにそこから立ち上がるかはとても大事なことだと思う。現在のリンゼイは、飛び抜けた存在。それは、紛れもない現実だ』と喜びにあふれたゲルグルは語った。
マリア・ホッフル・リーシュは6位。これは女子のワールドカップを戦うHEADヘッドワールドカップレベルズにとって、もうひとつの成功と言える。
Results
1. Lindsey Vonn (USA) HEAD
2. Marie Marchand-Arvier (FRA)
3. Lizzi Goergl (AUT) HEAD
6. Maria Hoefl-Riesch (GER) HEAD
12. Anna Fenninger (AUT) HEAD
26. Chelsea Marshall (USA) HEAD