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ボン、地元ビーバークリークで優勝

ボンは特別な思いを携えてビーバークリークの“ホームレース”に勝利

リンゼイ・ボンは、通算46回目、スーパーGでは16回目の優勝、そして彼女のキャリアのなかでもっとも特別な優勝について、次のように語った。『これまでワールドカップで46回優勝しているが、たぶんこれがもっとも意味のある勝利だわ。』 1999年に行なわれたアルペンスキー世界選手権(ヴェイル/ビーバークリーク)に、当時まだ少女だったボンはボランティアのサイドスリップクルー(コース整備隊)として参加していた。それ以来、いつかこのホームコースでワールドカップを戦うことを夢見ていた。滑り自体はパーフェクトなものではなかった。ここでレースができたこと、そしてHEADワールドカップ・レベルのためにここで勝てたことこそがすべてだった。そして、これは彼女にとって4連勝となる賞賛すべき勝利である。
スタートエリアでは音楽を聞きながら緊張を鎮めようとしていたボンだが、いざスタートすると、いつも通りの猛烈なスピードでアタックした。コース前半部であやうくゲートから飛び出しそうになったが、かろうじてリカバリーに成功。
『スタート前は、これまでに経験したことがないほどに緊張していたが、とにかくベストを尽くそうと集中したの』 とボンは語った。『今日の滑りは最高の滑りではなかった。2,3回コースからあふれそうになったので、後半では少し攻め方を変えて、ゴールすることを第一に考えた。今日は、この地元のレースで何としても勝ちたかった。ここは本来男子のためのコースだから、その意味でも勝ちたかった。たとえどんな状況であっても勝てるということをすべての人に証明したかった。そういう何としても勝ちたいという多くの理由が今日のレースにはあったからこそ、特別な勝利だった。この勝利をとても誇りに思う』
アニャ・フェニンガーはFabienne Suterに続く3位に入り、表彰台にふたりのHEADワールドカップ・レベルズが上った。フェニンガーはわずか100分の4秒差で2位の座を逃がしたが、3位入賞を喜んだ。『最高の気分。たぶん後半はリンゼイのほうが速かったと思うけど、私の滑りも悪くなかった。スーパーGで3位なのだから、私にとっては満足すべき結果だと思う』 と昨シーズンの世界選手権スーパー・コンバインドチャンピオンは語った。
この日、地元の学校は臨時休校だったので、多くの子供たちがボンのホームでの優勝を目あたりにできるというめったにない機会だった。女子選手たちにとって、ふだんは男子のワールドカップが行なわれるこのコース、とりわけ中間付近の急斜面セクションを滑ることは、それだけで賞賛されるべきことだ。その意味でもボンのための1日だったといえるだろう。
Result:
1. Lindsey Vonn (USA) HEAD
2. Fabienne Suter (SUI)
3. Anna Fenninger (AUT) HEAD
10. Lizzi Goergl (AUT) HEAD
21. Maria Hoefl-Riesch (GER) HEAD
24. Margret Altacher (AUT) HEAD
26. Kasja Kling (SWE) HEAD