ゲルグルがバドクラインキルヒハイムでワールドカップ・ダウンヒル初勝利
ダウンヒル世界チャンピオンのリッツ・ゲルグルはバドクラインヒルハイムで勇敢果敢な滑りでワールドカップのダウンヒルで初優勝を掴んだ。オーストリアのレジェンド、フランツ・クラマーを記念して名付けられたコースでのレースは技術的に難しく、何人かの選手は苦労したがゲルグルは彼女のHEADスキーを上手く走らせ、ジュリア・マンキューソ、ファビアンヌ・ステル、そして4位に入ったリンゼイ・ボンらを退け勝利を勝ち取った。
マリア・ホッフル・リーシュは風邪の影響で週末のレースを見送ったが、多くの期待がHEADワールドカップ・レベルズに集まった。前回2006年に開催されたバドクラインヒルハイムのワールドカップに出場した選手はほとんどいない。アナ・フェニンガーが好天でのトレーニングランの1本でトップを獲り、混戦のレースを期待させた。
リンゼイ・ボンはスタート後の急斜面でのセカンド・ターンに手こずり、非常に危険な状況に陥った。ボンはファイターであり、レース後 『最初から本当にフィーリングが良くなかった。』 と話した。『バランスは失われ、エネルギーも伝わらなかった。それでもベストを尽くし、滑り終えるまでしっかりと戦った。まるでコブに当たる度に混乱させられてしまっているようだった。これはいつもの自分の滑りじゃない。でも、全ての状況を考えるとこの結果には満足している。』 と続けた。この状況では良い結果だったと言える。
リッツ・ゲルグルの日だった。彼女は初のワールドカップ・ダウンヒル勝利の際、歓喜のためフィニッシュエリアで倒れ込んだ。ゲルグルはタフなコースを好み、今回は正しくその1つであった。『最初のインスペクションからこのコースに良いフィーリングを得ていた。』 と30歳の彼女は語った。『トレーニングランはベストじゃなかった。でも斜面にはいい感触を得ていたし、自分がすべきことははっきりしていた。そしてそれをしっかりと実行できたことが嬉しい。今回のような勝利の陰にはサポートしてくれた多くの人がいる。勝利を掴むのは簡単ではないが、今日は全てが自分に向いていた。このようなコース、雪は好きだ。本当に楽しかった。』
アナ・フェニンガーは唯一トレーニングランを勝利し、アニャ・パーソンはちょっとした問題から旗門を不通過となってしまった。フェニンガーは幾つかのゲートをダイレクトに入りすぎてしまったが、10位を死守した。
Result:
1. Lizzi Goergl (AUT) HEAD
2. Julia Mancuso (USA)
3. Fabienne Suter (SUI)
4. Lindsey Vonn (USA) HEAD
10. Anna Fenninger (AUT) HEAD